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月に一度の同窓会 [酒・料理]

昨年あたりから、つるちゃんで月に一度の同窓会をしてくださるお客様があります。

御歳、61歳のおじさま方7~8人。

地元の中学校の同窓生だそうで、とても楽しいひとときを過ごしてくださいます♪

昨日も、一週間前からご予約。

毎度、お料理はすべてお任せしていただいております。

つるちゃんとしても、その場でいろいろ注文でアタフタするより楽なんですよね~

で、昨日のメニュー。

お通し
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筑前煮

里芋が美味しくなってきたので^^

 

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先週から好評の〆サンマ

 

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これは今週のオススメ

串揚げ盛り合わせ。

今回は、蓮根・ギョニソー(魚肉ソーセージね)・オクラ・海老 の4種類です。

そしてつるちゃん特製のモツ煮込み。

やきとり、3本セット。

お漬物。

白飯を食べる方、ひたすらオシャベリしてる方、ひたすら飲んでる方、、、いろいろです。

お話は本当に面白いんですよ。

中学校のときに美人だった女の子の話や、部活の話、

その頃流行っていた遊びとか。

ただ、年齢から成人病で食事制限されてる方もいらっしゃって、高カロリーや高プリン体のものはNGだったり…

メニューの組み立てもちょっと考えることも多いですね。

モツ煮がダメな方は、けんちん汁に変えたり。

それでも、毎回お一人様約3,000円(飲み物込みで)で、満足してくださっておりますよ。

今週は、22日と24日にほぼ貸し切り状態になってしまいましたので、

ご来店くださったお客様には、ご迷惑をおかけいたしました。

また、来週からオススメメニューを一新して頑張りますので、よろしくお願いいたします。

毎度、ありがとうございます(^^♪

 

以前、お通しについての記事を書きました。 コチラ ↓

http://tsurutyan.blog.so-net.ne.jp/2009-11-11

改めて自分で読んでみて、その時と自分の考えは変わっていないことを再認識。

「居酒屋・お通し」で検索してみると出るわ出るわ・・・

否定的な意見が多い中、ちょっと面白いな、と思うある調理人さんブログに出会ったのでご紹介。

「付き出し」と「お通し」に思う事

「突き出し」とか「お通し」という言葉ですが、一般的には関東ではお通し、関西では突き出しと呼ばれているようです。語源に付いては諸説あるようですが、「お通し」は新しく来られたお客様を間違いなくお通ししたという事から来ているようです。一方の「突き出し」は容赦無く突き出すものだからというのが語源との説を目にした事があります。会席料理等の先付けとは少々意味が異なるようです。蛇足ですが、先付けは会席料理で最初に出てくる料理ですが、懐石料理には「先付け」または同様なものは無いようです。

ところで、私がキッチンバイトする店にも外国人のお客様が時折来られるのですが、このお通しについて説明を求められたら何と説明すればよいのだろうかと考えたりしています。アペタイザ(Appetaizer)やオードブル(HORS D’OEUVRE)あるいはタパス(Tapas)だとおつまみや先付けの意味になってしまうしと考えたりします。ちなみにタパス、もともとスペイン語ですが、アメリカ人等の発音は私には”タペス」と聞こえます。あそらく、アメリカ人が”a”を日本語の「あ」と「え」の中間で発音する事が多いからでしょうか。

話を戻しますが、「お通し」、「突き出し」はお客様が明示的に注文するわけではなく、考え方的にはテーブルチャージャとして料金を頂きたいところをその料金に見合う小料理をお出ししているというところなのではないでしょうか。そう考えると、英語ならば、’an appetaizer as table charge’ってなところですかね。

ちょと脱線しますが、この酒の肴でもあるお通しですが、美味しいものが沢山ある気がします。しかも、一つ一つは少量で。かつ、値段的には一般の料理の半額以下です。不況の中で、酒を愛するお客様が居酒屋に求めるのは、少量でも、ちょっと珍しく、面白く、驚きがあったりで、食べると旨く、価格は安い、そんなお通し料理を何種類か食べながら酒を飲む事ではないでしょうか。もしも、お腹が空いているならお食事メニュを一品だけ食べるという事ではないかと考えています。

米国、英国等で、タパスバーという形態の店が出来ているようです。今まで、前菜として食べられた料理を主役として中心に据えた飲み屋です。今までと違うのは日本のアイリッシュパブなんかで提供されるピーナッツやチーズ盛り合わせ、ハムやソーセージみたいなお手軽つまみではなくて、ちゃんとしたレストランなどで出ていた先付けのような料理を主役にしたバーと言う事みたいです。

実は、日本の昔ながらの居酒屋はそんなところだったのではないでしょうか。ところが、いつしかチェーン店形式の居酒屋がそのシェアを伸ばしたために宴会コース料理、鍋、定食、サラダ、スープ、一品料理、デザート、そして酒、ソフトドリンクまで揃え、かつ何処のチェーン店も似たり寄ったり、そんな変な店が今では居酒屋と考えられたりしはじめたのかもしれません。

本来の酒飲み達は、旨い酒の肴をつまみながら酒を飲む、そんな人々なのでしょう。酒の肴ですがカキピーや安物の何の変哲も無い乾き物、スーパーでパック売りされているような刺身、そんなものが欲しい訳ではないのです。質的には会席料理(懐石料理ではありません)の先付けに近いものが本当は求められているのでしょう。

確かに、一般の居酒屋で働く調理人が老舗料亭などで修行したわけではないのですが、そのレベルを目指して、それにアイディアと試行錯誤を加えていけば満足いただける料理が創造できると確信しています。

私事で恐縮ですが、兄が20年程前に英国のウェールズ地方に学究のために住んでいた時期がありました。その地では友人たちとパブに行くときは、一旦帰宅して家族と食事を済ませた後、パブに集まって杯を酌み交わす事が多かったそうです。そういう飲み方ならば、タパスバーが受け入れられるのは頷けます。

食事のときにワインやシャンペン、ビール等も飲むのでしょうが、友人たちと語らいながら飲むと言う事は食事の時に飲む事とは別なのでしょう。

それに比べると日本では職場から家まで遠いし、仕事も定時で終わる事が少ないのが現実です。また、一緒に飲む面子は会社関係だったり、学生なら同じサークル仲間だったりします。そんな背景があり、日本では食事と酒を飲む事が正に同じテーブルになってしまったのでしょう。

今の日本が、店の雰囲気が多少違うけれどメニューは似たり寄ったりのチェーン店系ファミリーレストラン型居酒屋になっているのもそんな影響かもしれません。

私が30代でサラリーマンだった頃には居酒屋や小料理屋に若いOLや学生が来るのは稀だった気がします。そして、当時の居酒屋の酒の肴ですが、旨いお通し(突き出し)のような料理が中心でした。腹を満たすのが目的では無かったのです。そう言えば、昭和一桁生まれの私の父は酒飲みでしたが、酒を飲んで帰宅してから軽く食事を摂っていたのを憶えています。おそらく、父が行っていた飲み屋では、食い物は腹を満たすものではなく、酒の肴としての食い物だったのだと思います。酒の肴は食事とは違うのです。

しかし、現在に目を転じると、居酒屋は女性も大勢居居ます。また、チェーン店系の居酒屋のお客様年齢層はかなり若くなっている感じがします。そして、そういったお客様に迎合していった結果が似たり寄ったりで個性の無いファミレスのような居酒屋が増えた原因の一つなのではないでしょうか。

でも、本当にお店の常連になって長年通って店を守って盛り上げて下さるのは昔ながらの親父たちと同じ人種なのではないでしょうか。そして、彼らは酒と肴が目当てです。もう一度、そういうところに目を向けた上で少しだけ今風の新しい風を取り入れた形態の居酒屋を創造したいものです。ちょっと大袈裟ですが、居酒屋ルネッサンス計画です。居酒屋温故知新です。

何処かで目にした事があるのですが、新ビジネスというのは昔からあるものを組み合わせたり、昔からあるものに少しだけ新しいものを付け加えたり、あるいは昔からあるものを異業種に持ってきたりしたものが殆どだそうです。今の居酒屋に来るお客様の多くは私が知っている昔の居酒屋には行った事がありません。だから、それが逆に昔の居酒屋は新しく感じるのではないでしょうか。

ここで、私が今回提案するのは、日本版タパスバー、今だからこそ流行る気がします。日本語なら、「お通し居酒屋」、「突き出し酒場」みたいなノリですかね。実は京都の先斗町(ぽんとちょう)辺りには私がイメージするような店があるような気がします。


お通し300円に恥じないもの、つるちゃんなりに頑張って作り続けて行きますよ。

要は、お客様との信頼関係。ですかねぇ。。。

たまに皆さまのお知恵を拝借しますが、ご容赦を❤

 


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rtfk

突き出しに何が出てくるか
毎回楽しみなお店があるんですが
そういうところが気遣いされているんでしょうね^^)
by rtfk (2011-09-25 16:36) 

Rchoose19

私も店をやっていたときには、お通しに一番力を入れていました。
最初のお酒と同時にお出しするように気をつけていました。
ゆっくりと、その日の肴を選んで頂くための繋ぎの意味も含めてお出ししてましたよ~♪
by Rchoose19 (2011-09-25 20:41) 

うつぼ

どのお店も酒飲みのことを考えてお通しを出してくれればいいのにな、と思います。
でも、そうでないところが多いんですよね。
近所のお店は明らかにランチの残りが夜のお通し、、なんてときもあるので
(ま、気持ちはわからないでもないんだけど手抜き感たっぷりだし)
つるちゃん姐さんのお店は毎回楽しみですよ。
ってそんなにたくさん行ってないけど。(^_^.) 早くいかないと!!
by うつぼ (2011-09-25 22:42) 

秋山白兎

一人当たり3000円の良心的価格でしたら毎週同窓会でもいいですね。

居酒屋さんの「お通し」でだいたいそのお店のレベルがわかるので楽しみです。
でも、お通しが不味くて時として出鼻をくじかれることもありますね。
by 秋山白兎 (2011-09-26 08:13) 

luckystream

仲間とワイワイやる時は安心して「おまかせ」をお願いできる
お店が一番いいですね^^

私も突き出し、楽しみです。
最初に食べるものですから、美味しいとすごく印象に残りますし、
テンションも上がりますねぇ。
by luckystream (2011-09-26 08:50) 

へろーめ

「付き出し」「お通し」
手の込んだ料理で楽しみにしている店もありますし
明らかに業務用食材で、お断りしたい店もw

それぞれの考え方ですが、最近のチェーン居酒屋は
メニューの端っこに「付き出しは断ることもできます」
と非常に小さく書いてあるのが嫌になります。

by へろーめ (2011-09-27 17:33) 

bluebird

毎回同じ突き出しの店もありますよね。
たとえば近所の美味しい鳥料理専門店で、鳥の皮(湯引きして脂抜いたもの)と拍子木切りの牛蒡を甘辛く炊いたもの。
それはそれで、「この店に来たんだ」という気持ちになっていいものです^^

美味しい突き出しとビールで、注文したものを待つ。
これってすごく楽しみですよね^^

by bluebird (2011-09-28 13:46) 

kotobukimaru

お通し、あまり考えたことがなかったですが、
お店の人は気を遣ってるんですね。
心していただきます。
by kotobukimaru (2011-09-28 18:01) 

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